記事概要

  基本データ


記事名 宮沢賢治の音楽会
出典 BShi   宮沢賢治の音楽会 2011年10月29日 放送
概要   BShi「宮沢賢治の音楽会」に寄せられた中島みゆきのメッセージ

中島みゆきです。『24時着00時発』という舞台をやりました。
あの舞台は、もともとは単純に、鮭という魚、あれの遡上。
あれをですね、人間たちの都合による護岸工事があって、
鮭たちが行く手を妨げられて、
鮭たち故郷へ、故郷の川へ帰れない。
鮭たちが「次の世代に命を繋げることができないよ」というお話だったんですね。
さらに考えてですね。
鮭が遡る川の流れと、時間の流れと、もう一つ、線路、
これをトリプル・ミーニングにしてみよう、ということにした訳です。
つまり、転生、生まれ変わり
これを繋いで走っていく列車。
「いいんじゃないかしら」と、思ったらばです。
「何か、これって、先に誰かが書いてたような気がするな」
と、よく思い出してみましたらば、
これは宮沢賢治さんは、とっくの昔に、『銀河鉄道の夜』で、描ききっちゃってるじゃないですか。
なので、敬意を込めて、宮沢賢治さんと思しき人影を舞台上にちらと登場させたりしつつ、
上演いたしました。
ありがとうございました

言及されている曲・アルバム
言及されている具体的活動 夜会Vol.15「24時着0時発」
言及されている人物 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
創作活動について 夜会 
私生活について 自然と動植物
その他