記事名 |
「3拍子のリズムが農耕民族にはもともと少ない音楽だと言われるけれど」 |
出典 |
スタジオパークからこんにちは NHK 2002年11月12日放送 |
概要 |
「スタジオパークからこんにちは」に加藤登紀子が出演した際に、中島みゆきから寄せられた手紙。
「「3拍子のリズムが農耕民族にはもともと少ない音楽だと言われるけれど、私にはたぶん騎馬民族の血が混じっているんだわ」と、大らかに笑い飛ばした遠いあの日のあなたを、今もはっきり思い出すことができます。3拍子の歌を唄おうとするたび、私は、颯爽と荒野を駆けていくあなたと馬のあとを追い、ロバに乗って青息吐息で急いでいる気がします。あなたの深い歌声を耳にするとき、「私はもしかしたら、歌詞もリズムもメロディも聴いていないかもしれない」と、ふと思うことがあります。まるで、赤ん坊が、お母さんの声そのものを聴き分けて、すがるように聴いている自分に気がつくのです。そんな深い声で唄えるほどにまで、きっとあなたは、歌詞もリズムもメロディも、心の中へ、血の中へ、精一杯、取り込んでいらしたのでしょう。あなたを安易に羨むほどには、あなたはたやすい道を歩いてはいらっしゃらない。だから私にできることは、ただ、あなたが唄ってくださる声に感謝するだけです。あなたがずっと歌い止めないでいてくださることを熱望します。」 |
言及されている曲・アルバム |
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言及されている具体的活動 |
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言及されている人物 |
加藤登紀子 |
創作活動について |
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私生活について |
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その他 |
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